最近、仕事でよく飛行機を利用する。

最近、仕事でよく飛行機を利用する。

最初の内はわくわくするものだったが、1日に乗り継ぎで2〜3回とか、一週間に5〜6回、おそらく今年は搭乗回数が100回を超えそうなので、これだけ乗るとさすがにうんざりしてくる。

 大型機、特にジャンボジェット機だと、シートもいいし落ち着いた飛行なのでまだ良いが、プロペラ機に乗ると音はうるさいし揺れは酷いしシートも狭いので、飛行機を降りても足が地に着いてないような感覚に陥るなどのさんざんな思いをする。飛行機に乗ったことのない人からすると「乗れるだけでも良いのに、贅沢な悩みだ」と怒られるかもしれないが…。

 ところで、これだけ飛行機に乗ると、飛行機会社によってサービスも色いろ、特に国際線に乗るとそれぞれの会社や国の特徴がありおもしろい。ときに、こんな話を聞いたことがある。私達が国内線に乗る時に、その飛行機会社の社員が私達に言葉を交わすのは、僅か15秒足らずだそうだ。チケット予約のオペレーターに始まり、地上係員のほとんどすべてが委託会社の社員だ。飛行機に乗り込む時「こんにちは、ようこそ」、機内でのドリンクサービスの時「お飲み物は何にいたしましょう」、飛行機を降りる時の「ありがとうございました」、客室乗務員はわずか15秒足らずのサービスと言葉でしかお客様と接しない。だから『最高のおもてなしと笑顔で迎える』というのだ。

 確かにあの笑顔には癒されるし、又乗りたいと思う。しかし、わずか15秒でその飛行機会社の印象がほぼ決まってしまうと思うと…、何とも怖い話だ。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。