『時代が変わっても 本当のことは変わらない』

 昨今、テレビ・新聞・雑誌等では、「占い」がブームになっているように感じられます。

毎朝テレビをつけると「今日のあなたの運勢は…」等々、どのチャンネルを見ても、そのような類のものを多く見かけます。

それは、「占い」を放映したり掲載したりすれば、視聴率も売り上げも上がるからだと思われます。

 浄土真宗では「宗風」に明記されているように、「占いなどの迷信に頼らない」のですが、こう頻繁にテレビ・雑誌等で目にすると、つい気を止めてしまいます。

先日、「今日の運勢欄」で自分の誕生月を見ると『金運よし、健康運よし』でした。

それを見た後に、「今日はいい日なんだ」と思う自分がいました。

 けれども、よくよく考えてみると、もし占いの内容が悪ければきっとその日を嫌な気持ちで過ごしていたでしょう。

占いの言葉によって一喜一憂している姿は、大げさに言うと、その一日を占いの言葉によって支配されているということになりはしないでしょうか? 私はそのような人生には何とも言いようのない空しさを感じます。

 昔も今も同じように様々な迷信によって振り回されている人間の姿があります。

仏さまのみ教えとは、いつの時代にあっても私達に深く因果の道理をわきまえることを通して真実に目覚めさせ、様々な呪縛から解き放ち、今いただいているいのちを生き生きと輝かせて生きる道をお示下さるものです。