「不断」

 サンスクリット語のanucchinna(アヌッチインナ)の訳。

不断念仏・不断経などの熟語形もあります。

平安時代は

「断たれざる」

という意味ですが、鎌倉時代になると

「日常・平常」

の意味に用いられるようになり、やがて固有の和語「け」にとって代わりました。

明治時代には、不断着・不断帯・不断医者などという語も生じました。

ちなみに、優柔不断の不断は字は同じですが、別系統の語と見られます。