『「永代経」というのは、どのような法要ですか?』

「永代経」

とは、

「永代読経」

を略したもので、これまで多くの時代を経て、永きに渡って読まれてきたこのお経(仏法)が、今この私に受け継がれてあることを喜び、また、これからのちも変わらず末永く、子や孫の世代までこのお経が伝わって欲しいという願いのもとに営まれる法要が、永代経法要と言われるものです。

先に逝かれた方々が大切にお聴聞されてきた仏様のみ教えを私もしっかりと聞かせていただき、次は私の姿勢として、聴聞する姿を、そして仏様のみ教えをのちの世に受け継いでいくという、言わば法の灯火、バトンを次の世代へと繋ぐ架け橋として、大きな流れの中に私も今いのちを頂いていると言わねばなりません。

「これまでに感謝し、そしていつの世までも」

生まれ難い中に人間としてのいのちを授かり、更には、聞き難い中で今、仏法に出遇う機会を与えていただいたことに感謝し、有縁の人々と共に仏さまのお話を聞かせていただくご縁と味わうことが、永代経法要を営む大切な心がけでありましょう。