『見えないところでつながりあい生きている』

夏もいよいよ本番を迎え、気持ちも高揚する季節となりました。

今回のお話は

「見えないところでつながりあい生きている」

という題目です。

さて、先日家族でショッピングセンターへ買い物に出かけた時の話です。

4歳になる娘のわがままを叶えるため、おもちゃ売り場へ向かいました。

そうしたらなんと、おもちゃ売り場に

「カブトムシ」

「クワガタムシ」

が売られているのです。

私はビックリしてしまいました。

あなたはどう思われますか?

果たして、私たちにとってカブトムシやクワガタムシは、単なる

「おもちゃ」

なのでしょうか。

私とカブトムシ。

ふと考えてみますと、全く関係のないところで生活しているような気がします。

しかし、実際はどうでしょうか。

カブトムシが食べる樹液と、カブトムシとのつながり。

そして、カブトムシを食べるクモとカブトムシとのつながり。

そして、クモと私たちとのつながり。

木々と私たちのつながり。

決して、遠い世界で過ごしている他人ではありませんよね。

もちろん、カブトムシやクワガタムシは、私たちと同じ地球上に共に生きている仲間です。

そんな仲間が

「おもちゃ」

であるはずがありません。

そして、私たち人間社会においても、誰一人

「おもちゃ」

である人がいるわけがありません。

ただただ、みな娑婆世界にご縁をいただいた仲間なのです。

親鸞聖人が敬愛の念を持って語られる

「御同朋(おんどうぼう)」

とは、まさに見えないところでつながり生きている仲間のことです。

もちろん、あなたと私も同朋ですよ。