3月11日におこりました、東日本大震災で被災されたみなさまへ心よりお見舞い申し上

3月11日におこりました、東日本大震災で被災されたみなさまへ心よりお見舞い申し上げます。

突然の地震、そして津波。

そればかりか、原子力発電所の放射能問題など、多くの災害の中にある方々には、明日をも信じることの出来ない状況であろうかと思います。

私たち日々の生活の中で、ついついあたり前と思いながらその日暮らしをさせて頂いていることです。

明日が来るのがあたり前で、そして来週と…。

その日常の中、不意に通常と違うことがおこると、私たちは驚きと不安に駆られます。

しかし、よくよく考えてみますと、この諸行無常の娑婆世界、一寸先がどうなるかわからないものです。

この一週間、日頃あたり前だと思っていたことが、実はあたり前ではなかったことをあらためて考えさえていただくことでした。

私のお念仏でこの未曾有の大災害が収まるのであれば何千回、何万回とお唱えするところですが、そのような念力を持ち合わせるものでもありません。

しかし、

「何かしなければ」

という思いは、私だけではなく日本中、世界中の人々が抱いておられることと思います。

募金活動や節電など、私たちひとりひとりに出来ることは小さなことかも知れませんが、それが集まり大きな力となり、復興へつながるものと信じたいです。

すべての縁が、新たな明日をうみだすのです。

ただ、人々が助け合うニュースの裏側の紙面に、人が人を殺害する戦争のニュースが報じられる。

これが、私たちの現実であることもまた事実です。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。