浄土真宗では、なぜ「清めの塩は必要ない」と言われるのですか?

最近では、お葬式にお参りしても、清め塩の小袋を見かけることもなくなりました。

しかし、浄土真宗で清め塩がなぜ必要ないのか?と思っている方はいらっしゃると思います。

答えとしては、浄土真宗では清める必要がないからです。

清め塩の考えは、死を穢れ(けがれ)とすることからきているといわれますが、仏教では死を穢れととらえていません。

浄土真宗のみ教えは

「阿弥陀如来より賜る信心一つで、死と同時にお浄土に生まれ、仏さまと成らせていただく」

という教えです。

清め塩をする行為は、生前に縁の深かった方を穢れとして受け止める姿があります。

それは、いずれ私も穢れていくことになるのではないでしょうか。

浄土真宗のみ教えを聞いて生きる私たちは、死をお浄土に生まれる往生と受け止める姿があります。

縁の深かった方との別れを通して、いずれ私にも訪れる命の行き先を見つめていくことが大切ではないでしょうか。