「涙活」

就活、婚活、終活…

いろいろありますね、○活。

その中でも、昨年から耳にする機会が多くなった○活があります。

そう、その名も

「涙活(ルイカツ)」

感動して、積極的に涙を流し、ストレス発散しよう、という活動だそうです。

ストレス発散!!!!!という言葉に私自身、興味津々。

坊さんと言えども、ストレス社会に生きてますからね(´д`|||)

旅行、買い物、カラオケ、飲み!!ストレス発散法は数多あれど、涙を流してストレス発散、とは…涙を流すことすらも活動のにするの!?(;゜∇゜)と、涙活という言葉が出始めた当初は、かなり驚きました。

最近、多いですね。

「絶対泣ける!」という、うたい文句のつけられた本や映画や動画など。

私もついつい、そのうたい文句に釣られて、それらを観てしまいます。

そして友人、知人に「読んだよ。」「観たよ。」と話すと、必ずといっていいほど「泣けた?」という言葉が返ってきます。

まず、その手のもので泣けることはないので

「泣いてないよ。」

と言うと、また帰ってくる言葉はだいたい

「なんで?」とか「うそ!?」というもの。

インターネット上では「○○を観て、泣かないなんてありえない」「心がない」等々書かれることも。

逆に「感動はしたけど、泣くまでもなかった」という意見もありますが…

涙活にもってこいの本や映画、動画などで「泣かないこと=おかしい、冷たい」と思われている方が、思いのほか多いように感じます。

泣ける映画、泣ける本、泣ける動画等々。

「泣ける○○」で泣けない人って、そんなにおかしいんでしょうか。

そもそも、誰が「これは泣ける!!」と、うたい始めたんでしょうか。

「泣く」って、誰かに決められるものではないし、人それぞれでいいんじゃないのかな…

と、涙活ブームをなんとなーーく考えてみたわけです。

注)決して、「涙活に反対!!」というわけではありませんから^^

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。