『花はあるがままに咲いて美しい』(前期)

「柳は緑、花は紅、真面目(しんめんもく)」

古代中国、宋の時代の蘇東波(そとうば)の詩です。

春の季節、柳に新芽が出て益々、緑色が鮮やかになり、花も紅く染まっている。

その様子を、そのもの本来のありさま、あるがままの姿であり、尊いと詠んだ詩です。

考えてみると、植物は春・夏・秋・冬とそれぞれの季節にそれぞれの姿で存在しています。

だれに言われるでもなく、葉が芽吹き、花が咲き、紅葉し、枯れていく・・・自然の中であるがままに生きているわけです。

“あるがままに生きる”・・・わたしたちはどうでしょうか?

ん〜、私には厳しいです。

今、置かれている状況に愚痴をこぼし、イライラする。

他と比べては、不満を募らせる。

よけいなものにとらわれず、あるがままで生きていくことは大切だと思いますが、考えれば考えるほど色々なものにとらわれている私の姿があります。

これから夏を迎える中に、花も夏の雰囲気をだしていきます。

人々の目にとまる花もあれば、人知れず咲く花もあります。

それぞれに、あるがままに生きている精一杯の姿です。

私もできる限り、あるがままに精一杯に生きていきたいと思うことです。