「仏旗」とは、どのようなものですか?

「仏旗」とは、お釈迦様(仏陀)の教えを守り、伝えていくため全世界の仏教徒共通の旗(シンボル)として使用されているもので、信仰の証でもあります。

お寺の法要(行事)等の際に、掲げられることが多いのでご覧になられた方も多いのではないでしょうか。

「仏旗」が世界の仏教徒共通の旗(シンボル)として使われるようになったのは、1950年にスリランカで開催された「第1回世界仏教徒会議」以降です。

スリランカは、南アジアのインドの南に位置する島国で、国民の約7割が仏教徒ともいわれています。

観光名所でもある「仏歯寺」には、お釈迦様(仏陀)の歯が安置されているといわれています。

今もなお、色濃くお釈迦さまを感じることができる国で制定されたのが仏旗ということになります。

お釈迦様(仏陀)がすぐれた力をはたらかせる時、仏陀の体から青、黄、赤、白、樺及び輝きの六色の光を放つと『小部経典』というお経の「無礙解道」の項に説かれていることからこれらの色が使われているそうです。

仏旗

仏旗

仏旗には、青、黄、赤、白、樺が使用されており、それぞれに意味があり

青色は、お釈迦様の頭髪の色で、乱れのない心

黄色は、お釈迦様の身体の色で、揺るぎない力強い心

赤色は、お釈迦様の血液の色で、大いなる慈悲の心

白色は、お釈迦様の歯の色で、清浄なる心

橙色は、お釈迦様の袈裟の色で、惑いのない心

と言うことができます。

つまりは、仏教徒であることの自覚をすると同時に、お釈迦様(仏陀)の教え・心を知らせていただく。

仏旗をご覧になるということは、光輝くお釈迦さまがそこにいらっしゃる、お釈迦さまの教えが、時代を超えて私のもとにも届いているのだと感じることができるかもしれません。