「もうすぐ春」

「はーるよこい。はーやくこい。」保育園の子どもたちのかわいい歌声が聞こえてきます。

今年の冬はやってくるのも早ければ寒さも例年より厳しく、「早く春にならないかな」と心待ちにしていらっしゃる方も多かったことでしょう。

お寺の本堂というものも昔から寒いところですが、お参りされた方もあまりの寒さにストーブの側から動けないという様子を何度も目にしました。

私の住んでいるところは海が近く、県内でもそう寒くない地域ですが、それでも雪がちらつき、境内の手水鉢や池に何度も氷が張りました。

これだけ寒さが続きますと、「春」の待ち遠しさは相当なものになります。

梅が咲き、つくしが芽を出し、「もうすぐ春」がだんだんと近づいてくると思うとわくわくしますね。

重いコートを脱いで、春らしい色の服に衣替えをして、庭にも春の花が顔を出し、食卓にも春が旬のタケノコやタラの芽、豆類が並ぶ…。

想像しただけで気持ちがほんわりとあたたかくなってきます。

また、桜の開花予想も発表されました。

今年の桜は例年より早いようですので、こちらも楽しみですね。

「春」だけでなく、「もうすぐ○○」というものは楽しみなものです。

「もうすぐ遠足」、「もうすぐ1年生」、「もうすぐ誕生日」、「もうすぐ旅行」…人というのは実際に楽しみなことがある日よりその前の方が案外楽しいものです。

その日が来たらこうしようかな、ああしようかな、と思いを巡らせている間が一番幸せかもしれません。

そういえば、ユーミンの『14番目の月』という歌では、歌詞の中に「次の夜から欠ける満月より14番目の月が一番好き」とでてきます。

ある小説では「結婚式も終わってしまったらお葬式と大してかわらない」というセリフもありましたっけ…

「もうすぐ春」の期待を胸に抱いて、今日を楽しみながら、また元気に歩き出しましょう。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。