私の祖母は、福井県の浄土真宗のお寺の末娘として生まれ、毎日お仏壇の前でお経をあげていました。
晩年のそんな姿が、今でも思い浮かびます。
私は、毎日お経を聞きながら育ったのですが、当時はあまり気にもとめていませんでした。
今思えば、読経の時間というのは、祖母にとって何より心落ち着く大切な時間だったのだと思います。
あのころ、祖母の隣に座って一緒に読経をし、そして祖母からいろんな仏さまのお話を聞いておけばよかったなと、今になって後悔しています。
何故そのように後悔しているのかといいますと、これまでの人生でいろいろな苦労を経験し、たびたび仏さまの教えに救われたことがあったからです。
その中でも、特に「すべてのものを平等に救い取る」という浄土真宗のみ教えは心にしみました。
みなさん、ストレスたまったとき、落ち込んでしまったときなど、「わあっ」と叫びたくなったりしませんか。
「わあっ」とお腹の底から叫ぶことはそんなに悪いことじゃないかもしれませんが、その「わあっ」という叫びを本当は読経でできたらいいな、お腹の底から声を出してお経を読むといいのではと考えるようになりました。
読経をすると、アンチエイジングにもなるそうです。
若返りですね。
読経は、お腹の底から声£出します。
お腹の底からということで、腹式呼吸が必要になります。
腹式呼吸は、健康の源なのです。
私たちの体というのは、常に交感神経と副交感神経、この2つの神経の影響を受けています。
この2つの神経を合わせて自律神経といいます。
この自律神経のバランスを整えることが大事です。
自律神経のうち、副交感神経が優位に働くと、人はリラックスした状態になります。
その副交感神経を働かせる方法として呼吸がとても重要です。
腹式呼吸をするたびに横隔膜が動きますので、内臓が刺激されて内臓の機能を高める効果があり、アンチエイジングに効果があるといわれているのです。
お時間があったらぜひお勧めします。
お近くのお寺で、僧侶と一緒に読経をされてみたらいかがでしょうか。
仏さまやお経などについて勉強する良い方法がありますのでご案内をしたいと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、浄土真宗本願寺派(西本願寺)鹿児島教区・鹿児島別院の提供でお送りしている「ボウズ・ミーツ」というラジオ番組です。
毎週金曜日の午後3時30分からFMかごしまで15分間の放送です。
「ボウズ・ミーツ」の「ボウズ」はお坊さんということです。
毎回、僧侶に出演いただき、とても興味深いお話をしていただいてします。
ご縁をいただき、私がナビゲーターを務めております。
是非、聞いていただければと思います。