浄土真宗では、親鸞聖人を宗祖と仰ぎ、「阿弥陀如来によって信心をめぐまれ、念仏の生活にいそしむ人」を、「門徒」と呼びます。(浄土真宗必携『み教えと歩む』より)
「一門の徒輩」つまりはお念仏の教えに生きる同じ宗門の仲間のことでありますが、より厳密には、原則として各寺院ごとの所定の手続きを経て寺院の門徒台帳に登録され、維持費を負担している人を「門徒」と呼んでいます。
門徒として登録のある世帯については、春秋のお彼岸、永代経法要、報恩講法要など各寺院において勤められる法要や行事などの案内もおありかと思います。
また寺院活動の中には、仏教婦人会や仏教壮年会、あるいは子ども会など、ご門徒の皆さまが主体となってお寺を中心に活動されているところも多くあります。
浄土真宗は「聞法(もんぽう)」が第一といわれるように、仏様の教え、仏法を聞かせていただく「お聴聞」こそ最も大切であるといわれます。
自分の生き方、心、あり方を仏法に尋ねていく姿勢。
またお寺を縁として、仏法のもとに集まったたくさんの友、仲間と出会い、そしてふれあい、語らい、その中でより人生を深めてけるような環境、空間こそ、私はお寺にしかできない大切な役割ではないかと感じています。
年忌法要などのご法事や仏事だけがお寺としての役割ではなく、全ての人に開かれ、全ての人の居場所であることこそ、お寺でなければならないとも思っています。
お寺に参るのに何の条件もいりません。
強制することもありません。
ちょっとお参りしてみようかな、ちょっと誰かに話を聞いてもらいたいな、そんな時、お寺はいつでもあなたの側にあります。