法事の際のお仏壇のお飾りは、平常のお飾りより豪華にするようにします。
まず平常はお仏壇のお飾りは三具足(ローソク立て、香炉、花瓶)のところを、法事の時には、五具足(ローソク立て一対、花瓶一対、香炉)にします。
この場合は、花瓶を一番外側に置き、その内側にローソク立て、そして中央に香炉を配置します。
また、香炉には土香炉と金香炉の二種類がありますが、もし焼香をする場合は、金香炉を手前に置き、火種をいれておきます。
焼香しない時は、土香炉が手前になり、線香をくべます。
ローソクの色は、三回忌までは白色、七回忌以降は朱色を用い、お花や供物の色も三回忌まではなるべく赤色を避けてお飾りするようです。
さらに、花瓶や香炉を置く前卓(まえじょく)には、打敷という三角形状の布を敷きます。
上卓(うわじょく)があれば前卓同様に打敷を敷くようにします。
打敷は、平常は敷きませんが、私がご門徒のお宅へお参りにいくと打敷を1年中敷いているところも見かけます。
できるならば平常は敷かず、法事の時に敷くよう心がけたいものです。
およそ、三回忌までの法事や悲しみの時の法要には銀もしくは白地のものを敷き、七回忌以降や慶びごとの法要の時には金襴などの華麗な色彩のものを使用するならわしになっています。
このほか、お仏飯はもちろんのこと、餅、菓子、果物等をお供えして、大きなお供え物類はお仏壇の脇などに台を設けてお供えして下さい。
また過去帳があれば故人の法名が記されてあるページを開いて、お仏壇の下段などに置くようにします。
わからないことがあれば所属のお寺におたずねいただければと思います。