「ご命日」には必ずお寺にお参りに行かなければならないのですか?

お亡くなりになった日のことを「ご命日」と呼びます。亡くなったその日を最初のご命日として数え、翌年が2回目のご命日となり、ちょうど丸1年経ちますので「一周忌」という言い方をします。さらにその翌年は2年目ですが、ご命日としては3回目と数えますので「三回忌」となります。

そのように、節目節目の法要として6年目に七回忌、干支が一回りする12年目に十三回忌と続き、十七回忌、二十五回忌、三十三回忌、五十回忌とあります。

2年目の三回忌が済むと、次は七回忌まで4年間何もしなくてよいと思われがちですが、しかしご命日は毎年必ず巡ってまいります。

ご命日は、「命の日」と書きます。大切な方が命を終えていかれた日に違いはありませんが、私たちの側から味わってみますと、「命を確かめる日」「命を振り返る一日」とも読めるのではないでしょうか。

亡き方を縁として、亡き方に導かれながら、今ここに生かされて命ある事実を喜び、大切な振り返りのひと時を持たせていただくことは、とても大切なことであると言えます。

大勢の親類や知人は招かなくとも、せめて年に一度のご命日は大切な人を偲びつつ、日々の生活の中に少し時間を取って、仏さまの前に座る時間をお持ちいただければと思います。