ハラスメントについて

パワーハラスメントやセクシャルハラスメントなど、最近よく『ハラスメント』という言葉を耳にすることが多くなった気がします。ハラスメントとは、相手に対して行われる『嫌がらせ』のことですが、行う方の意識の有無に関係がないため、たとえ本人にそのつもりがない場合でも相手を傷つける行為、苦痛を与える行為、不利益を与える行為などはハラスメントに該当するそうです。つまり私たちも日常の中で、気づかないうちにハラスメントを意図しないところで行ってしまっているかもしれません。

セクシャルハラスメント(セクハラ)は、異性に対する性的いやがらせ、職場などで職務上の地位や役職などの優位性を背景に業務の範囲を超えて精神的苦痛を与えるパワーハラスメント(パワハラ)などは、皆さんも耳にされたことが多いのではないでしょうか。調べてみたところ、これら以外にも現在は30種類以上のハラスメントが定義されているんだそうです。

現代はこのハラスメントが大変多く発生しているそうですが、なんでも過剰にハラスメントとして取り扱われてしまっていることも増えているため、非常に窮屈な日常になってしまっている気がします。

ハラスメントそのものは、自分が気づかないところで相手に不快感を与えてしまっていることなので、自らの行動を振り返り見つめなおしていくことも大切だと思います。ハラスメントは相手の尊厳や人格を傷つける行為なので、何より大切なのは、人として対等であるという意識を持ち続けて、相手を尊重すること、お互いがお互いを認め合いおもいやる気持ちを忘れないようにこころがけていくことではないかと思います。職場だけでなく、日常のあらゆる場面で、私たち一人一人の姿勢が問われているのだと思います。

おもいやる心を忘れずに常にみんながやさしさに包まれた日々をすごしていきたいものですね。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。