「おつとめ(勤行)は誰のためのものですか?」

“おつとめ(勤行)はご先祖のため”

と思われている方がいらっしゃいます。

これは、ご先祖に対して“おつとめ(勤行)の功徳を届ける”という思いがあるのだと思います。

しかし、浄土真宗における「おつとめ(勤行)」は、ご先祖に向けた追善供養ではありません。

浄土真宗では、私のすべてを包み込み寄り添い、必ず往生成仏させるとお誓いくださり、はたらきつづけてくださる阿弥陀如来さまのお徳を讃える「仏徳讃嘆(ぶっとくさんだん)」、そのご恩に感謝する「報恩感謝(ほうおんかんしゃ)」でお勤め(勤行)をいたします。

また、おつとめ(勤行)のお経は、お釈迦さまの説法です。

お釈迦さまがお弟子に語られた言葉(教え)が文字となったものがお経です。

そのことから、おつとめ(勤行)を通して、わたしがお説法を聴聞している気持ちも大切にしていただく中に、おつとめ(勤行)していただければと思います。