「人生を振り返ってみる。」
そういうことは、あまりしない私ですが、今月の法話を書くにあたり、振り返ってみることにしました。
小さい頃のことは、あまり記憶にないので省略しまして、学生時代もっと勉強しておけばよかったという思いはあります。
また、いろいろなことに積極的であればとも思うことでした。
皆さんの中にも、自分の人生を振り返ると、“あのときああしておけば”、“こんなはずではなかった”と思う方もいらっしゃるかと思います。
仏教では、過去や未来ではなく、今が大切だと考えます。
仏教を説かれたお釈迦さまは
「もう終わったことをいつまでも考えたり、まだ起きていないことに悩んだりしないように。過去は終わったことで、未来はまだ来ていないこと。だから、今すべきことをよく見つめて、それに集中しなさい」
とおっしゃっています。
“あのときああしておけば”、“こんなはずではなかった”と思っても過ぎたことですから、変えることはできません。
変えることはできないけど、過去の反省をもとに変わることはできるのではないでしょうか。
それは、今をどう生きるかを大切にすることだと思います。
人それぞれの人生の中で、回り道と思うような出来事も、そこがあっての今の私の生きる瞬間です。
過去の積み重ねで至っている
「今、ここ」
をしっかり見つめていきたいものです。