花粉症に悩まされています

少し落ち着きましたが、私は数年前から花粉症に悩まされています。

突然、強烈な目の痒みに始まり、鼻づまりや喉の痛みと、次から次に連鎖反応が起こりました。

発症当初は本当に大変で、定期的に病院へ通い、薬を処方してもらったおかげで、だいぶ緩和をしてきました。

その効果があってか、最近は症状がほとんど出ることがありませんでした。

そのため、病院へ行くことも止め、薬も飲まずに生活をしていたのですが、今年の3月に入り再び酷い症状が出ました。

初めて発症したときは、こんな思い二度としたくないと数件の病院へ通い、様々な薬を処方してもらい、

「あの病院の薬は効かない・・・。」

「この病院の薬は少し効いた。」

と自分に合う薬を処方してくれる病院を探しまわりました。

また、花粉症は現代病といわれるほど沢山の方々が患っているそうです。

テレビやインターネットといった様々な媒体で、その対処法や予防法が紹介されていますので、

「この食べ物を食べ続けると花粉症にいい!」

と聞けば試してみたりもしました。

しかし『喉元過ぎれば熱さを忘れる』と言いますが、時期が過ぎると気にしない生活を送ります。

私自身、最近は特に酷い症状が出なかったこともあり、これといった対処もしてきませんでした。

病院の先生が、

「花粉症は花粉が飛ぶ時期の数カ月前から薬を飲み始めれば、症状はかなりおさえられますよ」

と聞いていたにも関わらず・・・

私たちは、熱いものでも飲みこんでしまえば、すぐにその熱さを忘れてしまいます。

もっと言うならば、辛く苦しい経験も過ぎ去ってしまえば忘れてしまうこともある。

また、苦しい時に助けてもらっても、楽になるとその恩義を忘れてしまう私がそこにいます。

「恩は石に刻め、恨みは水に流せ」

という言葉もありますが、私たちの日暮しは、恩は水に流して、恨みを石に刻む生活をしているような気がいたします。

花粉症に悩まされる中に、普段の自分の姿に気づかされることでした。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。