新年早々 インドへの旅

物心がついてからというもの、正月三が日を お寺以外で過ごした記憶はありません。

しかし、今年はお寺で過ごしたのは元日のみ。

新年早々、インドへ行ってきました。

インドへの目的は、もちろん仏教遺跡を巡ること。

前回のインド、一昨年のインドネシア(ボロブドゥール)の旅と同様、以前 お世話になっていた学校の先生企画のものです。

この旅での ありがたいことは、同じ学校出身というだけで、初代面の方々とも すぐ仲良くなれる!! また 参加者各々が おあさじの調声・ご法話、仏跡地での説明などが 割り振られているため、予習は必須!! そして何より 先生方が 補足説明をしてくださるのです!!

今回 どうしても行きたかったのは、デリーから南に650キロ程のところにある仏教美術で有名なサンチー。

サンチーの仏塔群は世界遺産に登録されているものの、観光地化されておらず、割と ゆっくり見て回ることができました。

仏塔群で有名ということもあり、仏塔しかないと思いきや、僧院跡もあり 当時はちょっとした仏教街だったことと思います。

第1仏塔の四方の門には、お釈迦さまを菩提樹や仏足、法輪で表したレリーフの数々。

そして第2仏塔の欄順には、象や獅子、花など たくさんの種類が刻まれたレリーフを見ることができます。

19世紀までジャングルに埋もれていたとは思えないほど、レリーフのひとつひとつが くっきりと美しく残っていたことに驚かされました。

今回の旅は、10日間という短い期間ではありましたが、第一結集が行われた七葉窟、仏説無量寿経が説かれた霊鷲山、悟りをひらかれる前 お釈迦さまが苦行をされていた前正覚山のプチ登山。

国内線には3回搭乗。

急行列車ではシートが回転しないため約8時間 後ろ向きでの列車の旅。

ブッダガヤは ちょうどダライ・ラマのカーラチャクラという大規模な祈りの場となっており、前回訪れた時とは異なり 人、人、人。

そして いたるところで交通規制。

パトナからラジギールへ向かう途中にはシク教10代目で最後の指導者であるグル・コーヒンド・シン・ジー生誕350年祭があり、渋滞・渋滞・渋滞!!

またひとつ奥深いインドを見せていただきました。

切れ間なく どの車からも鳴り続けるクラクションの音。

パトナやラジギール、ブッダガヤのあるビハール州では 昨年から禁酒令が施行されており、アルコールが無い中、先生の部屋で行われたお茶会(お茶碗に 茶杓、茶せんを持ってこられていた先生!!)

ビハール州を出て禁酒令が解かれ、3日ぶりにビールが出てきた時の 私を含めメンバー全員の喜びよう。

お釈迦さまが悟りを開かれたとされる、まさに その場所!! 金剛宝座が 家から見える、というガイドさん。

いたるところから見た、大きな夕陽。

どれもこれもが、素晴らしい思い出となっています。

さぁ、次の機会に向けて また貯金を頑張ります!!

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。