ご講師:菅井きん さん(女優)
「とにかく、人の世話にならないように」が人生のモットーでございましたが、今では歩くのも車椅子に乗せていただいたりして、わがままばかり言っております。
体が動かなくなった分、口の滑りが良くなりまして、憎まれ口をよくきいております。
娘には「お母さん、それ聞かされるの三回目よ」などと言われることが多くなりました。
また、なんにしても、これがいい、あれがいいと聞くとすぐ取り入れるようにしています。
ただ、一度食べ物を取り入れて失敗したことがありました。
ですから、口にするものは皆さまも十二分に気をつけてくださいね。
また、手の運動とか、足の運動とかは年中やっております。
いいと思うことは取り入れる。
ただ、それが続くか続かないかが問題なのですね。
私は足の骨がもうボロボロでどうにもならないのですが、お風呂の中で正座を一分ほどするといいと言われまして、この頃は朝晩入ることにしています。
お風呂というものは毎日はいるものですから続けられています。
人それぞれの体でございます。
私は小さい頃、大変弱い体でございまして、「あおんぶくれ」というあだ名でした。
人さまの前で仕事をさせていただくなどとは思いもしなかったと親は言っておりましたが、こうして皆さまのお目にかかれるということは大変うれしいことでございます。
これも何かのご縁だと思います。
私は旅が好きでして、知らない土地、知らない方、人情というのでしょうか触れ合いがすごくうれしくて後まで覚えております。
出会いというものはいつまでも大切にしたいものだなと思います。
鹿児島にも何度か仕事でお邪魔しておりますが、ついこの間初めて知ったことがあるんです。
鹿児島というのは黒豚だけかと私思っておりましたが、鴨があるんですね。
鴨鍋をいただきました。
また、蜜柑にしても水にしても空気にしても、おいしいですね。
ここで暮らしている皆さまは幸せだと思います。
私、八年前に主人を肝臓がんでなくしました。
最初は糖尿が持病だったんです。
それでカロリー計算の食事生活を何年もしていたのですが、そのうち肝臓がんだということがわかりました。
肝臓がんと糖尿病では、治療が正反対でして、糖尿病というのは、それ自体で亡くなることはないかもしれませんが、他の病気が併発した時には大変怖ろしい病気でございます。
ですから糖尿には十分気をつけていただきたいと思います。
食事療法が一番いいらしいので毎日の食事にはお気をつけられるのがよろしいかと思います。