今年1年も楽しい1年にしよう!

今年1年も楽しい1年にしよう!

そういう気持ちを持ち、2016年の新しい年を迎えることとなりました。

皆さん方もそれぞれの立場でいろんな気持ちで新しい年を迎えられたのではないかと思います。

さて、『楽しい』ときくと遊びに興じる、楽をする、快楽にふけるというふうに考えられる方も多いのではないかと思います。

場合によっては、遊びの部分が強調されすぎて、マイナスなイメージになってしまうこともあったりしますね。

逆に、辛いとか、大変とか、悲しい、切ないそういった気持ちは楽しいということとは交わらない反対の気持ちのようにとらえてしまいがちですが、私はそういった負の部分をもつ気持ちも含めて、『楽しい』とすごすことが大切なのではないかと思います。

歳を経てお参りにこられる高齢者の方は、亡き方を偲ぶ気持ちをもちつつ、笑顔でお参りに来られる方が多いように思います。

歳をとって楽をするようになったから、とかではなくて、むしろ歳をとっていろんなことが大変になったとお話をすることも多いです。

『足が悪くなって、動きが遅くなり移動するのが大変』と笑顔で楽しそうに話します。

『雨ばかり降って、いやだねぇ』と言いながら、やっぱり笑顔です。

愚痴をこぼしながらも、そのこともひとつの時間として、笑いながら味わっておられます。

そんな姿をみると、こちらも自然と笑顔で接し、一緒にお話を楽しむことができます。

『楽しい』『楽しむ』ということは、楽をするのではなく、『命』を喜ぶ、人生を楽しむ、ということが大切なのではないかと思います。

それは苦労をしない、という意味とは違い、苦労も楽しむ、苦労も笑い話にしてしまう、笑い話のおいしいタネとして、喜び、そのことを今度はまた誰かを笑わせ、喜ばせることにつなげていく、かけがえのない『命』をそんなふうに喜び、楽しみながら一日一日を大切にしていきたいと思います。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。