ここ数年、私の生活の中で劇的に変わったことがあります。
それは、『紙媒体』の本を読まなくなった、ということです。
では、本自体を全く読まなくなったのかというとそうではなくて、本を読む際にはいわゆる『電子書籍』で読むようになったのです。
電子書籍とは、電子化された書籍のことで、紙に印刷された本ではなく、スマートホンやタブレット端末、パソコン、また専用の電子書籍リーダーなどにデジタルデータを取り込んで閲覧する書籍のことです。
私が電子書籍で本を読むようになったのは、この電子書籍が本を読む際は。
『とにかく便利』だからです。
その具体的な理由は、
① スマホやタブレット端末で、いつでもどこでもすぐに読める
② 物質的な制約がない(本のようにかさばらない)
③ 比較的安価
などの理由があります。
他にも、加工がしやすかったり、月日がたっても傷まない、よごれなかったりするといった利点もあります。
これだけ至れり尽くせりだと、紙媒体の本を読む人はだいぶ減ったんじゃないかと思い、私のまわりの方に聞いてみると、予想とはだいぶ違いました。
電子書籍で本を読んでるのは私くらいで、ほとんどの方が紙媒体の本を今も読んでいらっしゃいました。
私が電子書籍の利便性を話しておすすめしてみたのですが、紙媒体の本の愛読者の方は「やはり紙がいい!」とおっしゃる方がほとんどで、「今後も電子書籍を利用する気はない」という方ばかりでした。
紙媒体の本の良さとしては、
① 幼少期から使い慣れている
② 持ち運びしやすく、読む際に場所の制約をうけない
③ 質感など、読み進んだ場所が物理的にわかる
④ 紙の本のほうが記憶に残りやすい
⑤ 電子書籍に比べて目が疲れない
といった点をあげてくださいました。
「なるほどなぁ」と思いつつ、それでも電子書籍に慣れた私は、「いまさら紙媒体の本を読む機会が増えることはないだろうなぁ」と思いました。
大切なのは「その中身をどちらがより深く学んだり考えたりできるか」ということなので、どちらでないといけない、ということはないかと思います。
そういった意味では、読む選択肢が増えたこと、読むきっかけが増えたことは非常にありがたいことだなぁ、としみじみ感じたことでした。
最近本を読むことが減ったという方は、紙媒体でもスマホでも何でもよいかと思いますので、ぜひまた本を読んで、読書することの素晴らしさにふれてみたらいいんじゃないかなと思います。
今年は読書の秋ではなく、少し前倒しにして読書の夏にしてみてはいかがでしょうか。