ランニング小噺

『仏説無量寿経』というお経の中に次のような言葉があります。

「田があれば田に悩み、家があれば家に悩む。
牛馬などの家畜類や、金銭・財産・衣食・家財道具、さては使用人にいたるまで、あればあるにつけて憂いはつきない。
また、田がなければ田をほしいと悩み、家がなければ家をほしいと悩む。
牛馬などの家畜類や、金銭・財産・衣食・家財道具、さては使用人にいたるまで、なければないにつけて、またそれらをほしいと思い悩む。」

ここ数ヶ月、家で過ごすことが多いこともあり、趣味のランニングの回数が増えてきています。

私の地元で走っていて出会うのは、野良猫とかヘビなどの動物ばかりで、人とすれ違うことはめったにないため、マスクも着用することなく快適に走ることができます。

一応、マスクはポケットに入れてはいるのですが使用した経験はありません

ランニングのお供にランニングウォッチを付けているのですが、以前から使用していたものが壊れてしまい、しばらくはランニングウォッチ無しで走っていました。

今までは、ランニングウォッチで距離や速度が分かっていたので、無いと何か物足りない感じがしました。

そこで最近、新しく購入しました。

購入にあたって、カタログや口コミを調べたり、実際にお店で着用したり…といったことを数回繰り返して、悩んだ末にようやく購入しました。

今回購入したランニングウォッチは、心拍数を計れたり、音楽を時計にダウンロードして聞くことができたり、自分に事故等の問題が発生した時は家族に知らせてくれるなど、色々と便利な機能が盛り沢山の頼もしい相棒です。

ただし、「使いこなせれば」という条件つきの話です。

どんなに機能が優れていても、使いこなせなければ効果は発揮されません。

ということで、使いこなせるように、「調べて」「試して」の繰り返しの日々を送っています。

「なければないで欲しい」と悩み、手に入れても「使いこなせないと悩みが出てくる」。

悩みを解消するためには、私自身が学んで、相棒の機能を存分に発揮させて長くお付き合いしていきたいものです。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。