人生にはいろいろな場面で、別れ道のように選択を迫られることがあります。
今年一年を振り返ってみても「あそこで別な選択肢を選んでいれば…」とか、「もう一度あそこからやり直すことが出来れば、きっとうまく行くのに…」といったことがあったりするものです。
今年一年の間に、そのような岐路に立たれたことが何回ほどありましたか? そして、その時に自分が下した判断に満足感を覚えたり、あるいは失敗だったと悔やんだり、さまざまな思いを胸に私たちは年末の慌ただしさに追われるようにして、また年を越していきます。
けれども、どれほど悔やんでみても、私達の人生はやり直すことは出来ません。
また、その事実は決して変えることも、他の誰かに代わってもらうことも出来ないのです。
いかに不都合なことであっても、私の身の事実はこの私以外に引き受けて行く者はいません。
考えてみますと、多くの成功体験の陰には、多くの失敗の積み重ねがあると言われます。
人生という広い視点からみれば、たとえつまづいても転んでも、それはささいなことに過ぎないものです。
私たちの人生は、やり直しはききませんが、何度でも見直すことは出来るものです。
そしてそこから何度でも立ち上がって行くことができます。