「邂逅(かいこう)」という言葉は、辞書には『思いがけず会うこと。
めぐりあい』と、また「不思議」という言葉は『「不可思議」の略。
想像のつかないこと。
論理的に説明がつかないこと』と説明してあります。
そうしますと、この言葉は「人生とは想像のつかないことや人に、思いがけず出会うこと」と、理解することができるように思われます。
確かに、私たちの人生というのは「出会いの連続である」といえます。
あの人に出会いこの人に出会い、あのことに出会いこのことに出会い、そしてやがて命の終わりに出会って行く。
このような意味で、出会いの連続を生きるのが、私たちの人生の具体的内容であるといえます。
そうしますと、その出会いの連続の中で、人生が出会いであるということの意味を教えてくれるような人や出来事に出会えるということが、私にとっては何よりも大切なのではないでしょうか。
けれども、人生が出会いであるということは言葉の上では理解し得ても、その有り難さ尊さというものを教えてくれる人に出会うことができなければ、そのことを真の意味で実感することはなかなか難しいようです。
いま出会っている周囲の人々は、まさに不思議なご縁によって出会っているといえる人々だと言えるのですが、その人々から、私は何を学び取ることが出来るでしょうか?