あなたは「しあわせ」という言葉をイメージした時にどの漢字を思い浮かべるでしょう。
おそらくは「幸」という字が浮かんだことだと思います。
しかし、辞書を引いてみると、「仕合せ」という漢字が元の表記だと載っていました。
その「仕合わせ」という言葉の一番目の意味は、「めぐりあわせ。
機会。
」とのこと。
ふと、以前お説教の中で「しあわせな人生というのはめぐり合わせを喜べる人生」と話されていた事を思いだしました。
少し前まで、「幸せ」ではなく「仕合せ」と書くのが普通だったそうです。
今使われる「幸」という漢字が示すのは、しあわせの他に「海の幸・山の幸」に現れるような収穫物、それから難を逃れるという意味等があるようです。
私達が願う「しあわせ」は一体どちらなのでしょう。
私達の人生には山あり谷あり、お釈迦様が仰るように、思うようにならないのが人生です。
さすれば「幸」のしあわせよりも「仕合せ」が示すめぐり合わせを喜べる人生が、その時の状況や私の状態によって変わることの無い、シアワセなのではないでしょうか。
邂逅(めぐりあわせ)の不思議。
その不思議を喜べる人生を歩んで行きたいものです。