『平凡な日暮らしも当たり前ではない』

私達は一日一日、同じ事の繰り返しではなく、日々違う一日を送っています。

よく「毎日、平凡で同じ事の繰り返しだよ。

」と言う人がいますが、果たして本当にそうなのでしょうか。

 毎日、学校あるいは職場に通って、勉強や仕事をするという日々の繰り返しだったとしても、振り返れば同じ事の繰り返しと思っていたものが「そうではなかった…」と感じられるのではありませんか。

 例えば毎朝、同じ道を歩いていても、気付いたら季節の草花が咲いていたり、冬の間には見なかった生き物がいたり、いつも歩く道をちょっと変えてみたら新しい発見があったり…と、違う点に気付くはずです。

 私達は、ただ何となく一日一日を「当たり前」と思って過ごしているのではないでしょうか。

だから「同じ事の繰り返し」と感じてしまうのだと思われます。

しかし、平凡な同じ事の繰り返しと思っても、角度を変えて改めて見直してみれば、それまで気付かなかったことが新たに見えてくることもあります。

つまり、私達はいろいろなことに気付かずにいるために、自分勝手に平凡だと思いこんでしまっているだけなのです。

物事は常に同じようには進まないように、人生も一定に進むということはありません。

また、人それぞれの道があるのであり、しかもその道には限りがあるのです。

 平凡と思える日暮しも決して当たり前ではなく、実は「大切な尊い一日」を生かされているのです。