先日、長男が誕生しました。

先日、長男が誕生しました。

初めての子供でした。

10ヶ月もの間、母の胎内で育ち、産みの苦しみを経てはじめて生まれてくる命。

まだ生まれて間もない、生命のかたまりのような我が子を抱き上げると、想像以上にズッシリと重く、感慨深くいのちの重さを実感いたしました。

 一方、最近の新聞やテレビでの数々の報道をみると、いのちが重いどころか、軽くなっているのではないか、そう思わされるような事件等がとても多い気がします。

物欲に溺れ、形ばかりを追い求める現代。

いつの間にか我がいのちの生かされて生きる不思議を思い、恵みや慈しみに感謝する心を全く喪失してしまいました。

お互いの命のつながり、縁というものがどこかバッサリと断ち切られてしまい、結果「いのち」が軽くなっているのではないでしょうか。

「ありがとう」「おかげさま」「もったいない」いつの間にか聞こえなくなった言葉です。

たった一言でも、心をこめて言えたなら。

自分勝手な自分だからこそ、心がけたいものです。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。