「邪魔」

 「お邪魔虫」とか、「邪魔だからどいて」などという時は、邪魔は「余計もの、目障り」といった意味ですが、この邪魔は「魔」の一種です。

 「魔」は、サンスクリット語「マーラ」の音写語「魔羅」の略で、人の命を奪い、善事を妨げるものという意味です。

古くは、磨や摩で写しましたが、後に魔をあてるようになりました。

本来、欲界の第六天というところに住んで、正しい教を破壊する悪鬼神です。

それが内省的に解されて、自己の内から生ずる障害をも指すようになりました。

邪魔は、その上に邪を加えた言葉です。