熊本県出身のシンガーソングライター、樋口了一さんが歌う
『手紙〜親愛なる子供たちへ〜』
が話題になっています。
この歌は、一部では第2の
『千の風になって』
になるのでは…、という声もあるほどです。
この歌は、題名の通り親から子供へのメッセージとなっているのですが、その内容があまりにも具体的すぎて、涙なしには聞けないのです。
特に心を打たれたのが
「あなたの人生の始まりに 私がしっかり付き添ったように 私の人生の終わりに少しだけ付き添ってほしい」
というところです。
昨年、娘を授かった私には他人事とは思えない、そして決して押しつけではない親の切実な願いが伝わってきました。
実は、この歌詞は作者不詳で、一通のメールで送られてきたらしいのですが、ポルトガル語で書かれていたそのメールを受けた人物と、たまたま知り合いだった樋口さんがその詞に感銘を受け、日本語訳したものにメロディーをつけて歌われたのだそうです。
中には、この歌が辛く聴こえる方もいらっしゃるかもしれません。
けれど、本来あるべき家族の姿とは、お互いが支え合っていくものだったはずです。
樋口さんの優しい歌声が、そのことを思い出させてくれるような気がします。
高齢化社会となりつつある日本においても、避けて通ることのできない介護問題。
介護される側も、する側も何かしらの精神的ストレスや身体的ストレスを抱えています。
この歌を必要としている方に向けて、万感の思いをもって歌われている樋口さんの姿に共感すると共に、これから老いていく両親の気持ちをくみとれる子供でありたいと思うことでした。