『インド・ネパール旅日記!?』

『インド・ネパール旅日記!?』

1月の下旬から2週間程、インドを中心とした

「仏跡参拝」

をさせていただきました。

初めてのインド。

行くと決まってからは、

「服は?」

「薬は?」

「他には何が必要?」

インドへ行かれたことのある方々から、とにかく情報を集めて回った日々…。

その結果、必需品は

「正露丸」

これがダントツ!!

これまでにも外国には何カ国か行ったことがありますが、トップに

「正露丸」

が出てくる国は初めて…!

不安を抱きつつも、好奇心旺盛な私はワクワクしながらインドへ向かいました。

同行者に、以前通っていた学校の先生や先輩・友人が多かったこともあり、楽しく旅をスタートさせることができました。

飛行機がインドのコルカタ空港へ到着し、空港を出た時に出た一言は

「臭っっ!!」。

大気汚染で汚れた空気が、鼻をつきました。

しかし、翌日には鼻が慣れてしまう順応性の良さ…。

インドの旅では、寝台列車や特急列車、飛行機(中古)などいろいろな乗り物に乗りましたが、何と言ってもバスでの移動が長いこと長いこと。

7〜8時間かけての移動なんて当たり前。

そんな時は喋るか、音楽を聞くか…、経由地のシンガポール空港で手分けして購入したお酒をみんなで飲んで、後は寝るか…。

六大仏跡地を始め、多くの僧院跡やガンジス河、ネパールのカトマンズにある本願寺も訪ねました。

そんな中、今回の旅で深く思いが残った場所は、お釈迦さま涅槃の地であるクシナガラ。

悟りを開かれてから、45年という長い歳月を説法しながら歩き続けられ、最期の時を迎えられた場所。

その場所に立つことができた

「縁(えにし)」

というものを本当に有り難く感じました。

私を仏縁にあわせてくれたのは、父の

「いのち」

でした。

そこで、日本から持参した父の遺骨を少しばかり、お釈迦さまの涅槃像が安置されてある涅槃堂の傍らに分骨させていただきました。

あれから既に20年近く経つのに、未だに父と別れた寂しは消えてはいません。

でもそれ以上に、こうして仏縁を有り難く思える私にお育ていただいていたことを嬉しく思いました。

以前、知人からインドへ行った際、

「長渕剛の『ガンジス』という曲を持って行った」

という話を聞いていたので、私も持って行きました。

旅をするのは帰る家があるからだ

さすらいの旅ほど淋しいものはない

私にはインドでの旅を終えたら帰る家があります。

だからこそ、安心して旅をすることができました。

じゃぁ、私のいのちが終わったら!?

帰るべき場所はただ一つ。

お浄土なんだ…。

そう思うと、お念仏申さずにはおれませんでした。

仏跡参拝の旅は、本当に楽しかったです。

そして、自分が仏縁に出遇えたことを、改めて慶ばせていただけた旅でした。

心から

「このご縁を忘れず、日々を生きていこう!!」

と思ったことです。

あれから、4カ月。

さてさて、今の私はどうなんだろう…^^;

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。