今月の11日で、東日本大震災から1年が経ちました。

今月の11日で、東日本大震災から1年が経ちました。

震災の直後から、テレビでは一般企業が自社製品のCMを自粛し、変わってACジャパンが制作した公共広告が放映されていたことはご記憶のことと思います。

 その中で、かわいい動物が次々と出てくる

「あいさつの魔法」

という歌が耳に残りました。

 ♪ こんにちは(こんにちワン)

   ありがとう(ありがとうさぎ)

   まほうの言葉で

   楽しいなかまが ポポポポーン ♪

 去年の流行語にもマミネートされたほどですから、多くの人の印象に残っているのではないかと思います。

 あの時、大地震や大津波、原発による放射線被害などが連日のように報道される中にあって、唯一あのCMが流れる間は、心が癒される気がしました。

「次は、どんな仲間(動物)が登場するのかな?」

と、期待感さえ持って見ていたほどです。

その後、復興に向けて社会全体が動き出す中で、6月末日を持ってこのCMの放送は終わりました。

 それから夏が来て、秋が終わり、いつの間にか一年が暮れようとしている頃、

「今年を振り返る映像」

が流される中で、約半年ぶりにこのCMを見ました。

その瞬間、私の中に突然

「被災地は大丈夫かな?」

という、大震災発生直後によぎった様々な思いが甦ってきました。

 その時、いつの間にか私は、このCMの中に大震災直後に感じた様々な思いを無意識の内に刻み込んでいたことに気がつきました。

思い出に残る歌を聞くと、その頃の様々な事柄が一緒に思い出されることがあったりしますが、それと同じような体験をこのCMに持ったのです。

 おそらく、被災者の方々は、この一年間、色んな場面で、震災直後の事を思い出し、大変な気持ちを抱えながら毎日を過ごしてこられたことと思います。

 東日本大震災の発生時、鹿児島にいた私は、地震も津波も体感した訳ではなく、ましてやそれ以降の被災者の方の苦しみやご苦労、将来に対する不安を理解することなど、とうてい出来るものではありません。

でも、被災された方々に寄り添おうとする気持ちを持ち続け、これからも少しでも出来ることがあれば、何らかの形で支援させてもらいたいと思っています。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。