私的なことですが、5年ぶりに新しい車を購入しました。
これまで乗っていた愛車は、5年で11万キロほどを走ったせいか、つい最近エンジンのトラブルにより約2週間の修理を余儀なくされました。
そのようなこともあり、気に入った車ではあったのですが、やむなく手放すことにしました。
このコラムがアップされる頃(7月初旬)には、おそらく納車されているはずです。
さて、最近車を運転していると前の車がリアガラス部分に
『(鹿児島教区懇談会制作)交通安全ステッカー』
を貼って走る姿をよく目にします。
うちのお寺でも門徒さんにお配りしているこの『交通安全ステッカー』ですが、門徒さんにお渡しするときによく『先生、これを車に貼っていると事故に遭わなくなりますか?』と聞かれます。
少々戸惑ってしまうのですが、私は『いいえ、残念ながら事故には遭います。』と答えるようにしています。
すると門徒さんは、
『それじゃあ意味がないじゃないですか。なんのために貼るのですか?』と言います。
それに対して私は
『これはあくまで浄土真宗門徒であるかどうかを知る目印みたいなものです。事故が起こらなくなるために貼るのではありません。ですが、これを目印にすることで、限りなく事故を減らす心構えをもつことができるようになります。』
とお返事致します。
どういうことかといいますと、そもそもこのステッカーを貼ることと、事故がなくなるということは関係がありません。
つまり、貼っても貼らなくても運転の際に注意を払わなくなってしまったならば、事故が起こる確率というのはグンとあがってしまいます。
つまり、大切なのは細心の注意を払いつつ、相手をおもいやった運転を心がけること、なのではないでしょうか?
そのステッカーを目印とすることで、前を走っている車がただ知らない誰かが運転している車なのではなくて、『あぁ、あの人も同じお念仏をいただく浄土真宗のお仲間か』と意識することで、前を走る車におもいやりをもって、敬意や注意を払うことができるのではないでしょうか。
そういった意味で、事故を減らす運転の心構えをもつことができるようになると思われます。
あなたは、いかがですか。
このステッカーに限らず、まわりを走る車は同じいのちをもった人が運転する車です。
どうか、そのことを忘れずにまわりをおもいやった運転を心がけてみられてほしいと思う次第です。
ステッカーをお見かけしたら、そういったことをぜひ考えてみていただけたなら幸いです。
私も気をつけたいと思います、もちろん新車に傷をつけないように慎重に、慎重に・・・(笑)