鍼灸院通い

昨年秋ごろから、鍼灸院に通い始めました。

初めてではなかったけど、約10年ぶりの鍼灸院。

あの独特な、モグサのにおいに「耐え切れなかったあの熱さ」が、一瞬にしてよみがえってきました。

恐怖です!!当時は、先生からいくら「お灸は良い」と言われても、拒否し続けていました。

だって、1度してみて、本当に熱かったから…

先生に症状を聞かれ、いよいよ治療台へ。

まずツボにマークをしていき、続いて鍼治療。

私の人生初の鍼治療は、小学生でした。

鍼灸院へ行く親に付いて行ったとき、風邪気味だった私に、先生が子供用の鍼をしてくれたことに溯ります。

鍼治療は、以前通っていたときも「気持ちいい」と思えていたので、苦になることもなく、先生と会話してる間に終了。

さぁ、いよいよです。

先生から「お灸、どうしようか?」と。

私がお灸が嫌だったということを覚えていてくださったようですが、今の私の状態だと「お灸をした方が確実にいい」と言われ、

「私も、熱いからお灸は嫌だ、なんていつまでも子どもみたいなことも言ってられないしな…。その前に、身体、しんどいしな…」

その思いから、お灸もしていただくことにしました。

熱すぎないようにモグサの量を調整してくれたり、3回すべきところを2回にしてくれたり、熱さが紛らわされるように、ずっと会話を続けてくれたり…先生の、その気遣いには大変感謝しております。

でも、熱いもんは熱いんです。

「10年ほど前に1度お灸をして、それ以降拒否し続けたほどの熱さではなかったな、私も成長したな」

そんなことを思いながら、治療を終え、約2週間ほどしてから治療院を訪れました。

その時は、先生の「お灸、どうしようか」の問いにも「お願いします」と即答できました。

とはいっても・・・やはり、熱い。

熱くて、足の指先をジタバタさせているか、会話をしていないと、我慢できない。

少しオーバーに書きすぎたかもしれませんね。

熱いのは一瞬なんです。

「熱ッ」と、ほんの一瞬。

私が苦手なのは、その後にジワーっと押し寄せてくる、熱さの後の痒さだということに気づきました。

掻きたいのに掻けない、眉間のシワMAXです。

「熱ッ痒??熱ッ痒??」を続けているうちに終了。

ちなみに私がしてもらっているモグサの量は、治療に来られる方々に比べれば、ほんの少しらしいです。

その量を考えると…さすがに恐ろしい。

お灸が苦手だ、と言っていたわりに、今でも鍼灸院に通っています。

「熱ッ痒??」の波は、相変わらずですが、だいぶ慣れてきたように思います。

冬の寒い時期になってからは、自宅お灸も始めました。

先生に、冷えに効くツボにシールを貼ってもらい、そこにお灸をのせる。

「この年齢でお灸?」

というような、恥ずかしさもあったので、ドラッグストアでお灸を購入する際は、レジの前で

「私が使うわけではありません。祖母に頼まれたんです!」

というような、雰囲気をかもし出し、購入しましたが…

お灸に貼られているシールを剥がして、ツボに置いて、火をつけるだけ。

シールタイプなので、少々動いたくらいじゃ落ちてこない。

寝る前のリラックスタイムにしています。

モグサのにおいも、全く平気になりました。

むしろ落ち着く…

先生と話している中で、鍼灸院も若者離れがすすんでいるようで、いかに若い人たちに、鍼灸の良さを知ってもらえるのか、模索しているようです。

若者離れ…私たち浄土真宗も人事ではないな、と思わされました。

冷え知らずの身体になるべく、今日も自宅お灸をすることでした。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。