自分のことは自分がよく分かっている

寒い季節になると、インフルエンザや風邪の話題が多くなり、体調に気を使われる方は多いと思います。

私もそれなりに気は使っているつもりですが、病気になるときはなるものですね。

熱が出て、のどが痛い…、風邪だと自己診断。

「薬屋さんで何とかなるだろう」と、病院へは行かず薬屋さんへ。

風邪薬コーナーには、色々な症状に合わせた薬がズラリと並び、自分の症状に合った薬を購入。

「これで治る!」

と安心したのも、つかの間。

症状は改善せず、熱はどんどん上がって40℃オーバー。

のども痛いし、声は出しづらい。

お坊さんにとって「声が出ない…」は大問題!!!

病院へ行って診察を受けると、扁桃腺が腫れて熱が出ているとの診断。

風邪ではないから、風邪薬の効果はないわけで。

はじめから病院に行けばよかったと思うとともに、勝手に風邪だと思い込んでいた自分が情けない。

「自分のことは自分がよく分かっている。」

はたして本当にそうでしょうか?分かっているようで、実は「分かったつもり」になっているのが、私の姿なのでしょうね。」

というようなことを、お寺でお話させていただくことがありますが、話をする私自身も分かっているつもりの一人であったと、病を通して改めて気づかされたことでした。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。