四十九日や一周忌など、ほとんどの方が亡き方を通じてお寺とご縁を結ぶといった場合が多いのではないでしょうか。
お寺という空間は、阿弥陀さまを前にして私自身の命を正しく見つめ、多くのご縁に支えられ、生かされている命であることに喜びを感じ、御恩報謝の思いを深めていく場であるとも言えます。
ですので、お寺は葬儀や年回法要など人の死を縁とする儀礼をするだけの場所ではありません。
人生の節目や様々な場面で命を確かめ、仏さまとのご縁に触れる機会というのは大切に持ちたいものです。
例えば、入学や卒業、成人式、結婚式など、人生の中で大きな節目となる場合など、これまでの支えに感謝し、心新たにまたこれからをどのように歩んでいくのか、その自覚と決意を仏前にご奉告することも大切な仏縁であります。
また、子どもが生まれた時には、赤ちゃんと共に最初のお参りとなる初参式や、家を新築する場合には起工式や上棟式など、その都度の節目や出来事を多くのお陰の中で迎えさせていただことを仏前にご奉告する法要もあります。
大事にしたいことは、悲しい時も、慶びの時も、また人生の節目を迎える時も、仏さまと共に歩み、仏さまの教えに導かれ、いただいた命を正しく生きるという思いを忘れないことです。
それぞれの法要については、遠慮なく、気軽にお寺までお尋ねください。