年回法要(法事)は、何回忌までお勤めすればよいのでしょうか?

年回法要(法事)とは、縁ある人々が故人を偲ぶとともに仏さまのみ教えを聞かせていただく大切な時間です。

兄弟・親戚であっても中々集まることが少なくなってきている時代、普段は離ればなれに暮らす縁ある人々が一同に集い、亡き人を偲び、生命のつながりをあらためて感じることができるのも年回法要であるといえます。

お亡くなりになって1年目に行う法要は1周忌、2年目は3回忌、6年目を7回忌、12年目を13回忌、16年目を17回忌・24年目を25回忌、32年目を33回忌…と年回法要は続きます。

(地域によっては、23回忌・27回忌をお勤めされる所もあります)

また、年回法要以外の御命日は祥月命日としてお勤めされます。

年回法要の区切りとしては、50回忌までと思われている方も多いようです。

これは勤める施主が亡き方を直接知り得る範囲である情としての問題や、民俗宗教の影響による“故人のための追善供養としての区切り”の考えからきているようです。

しかし、ご先祖を偲び、そのご恩に感謝する年回法要、祥月命日は何回忌まで勤めてもかまいません。

生前、ともに生活を送られた故人であれば、そのご遺徳を偲び、遠いご先祖の方であれば、その方々のおかげで私の命が存在していることを気付かせて頂きます。

なにより年回法要(法事)という場に集った家族、親せき、縁のあった方、みんな一人ひとりが仏縁をもたせていただき、亡き人を偲びつつ、仏法を聞かせていただく行事、これが年回法要(法事)の本来の意味です。

ご先祖の年回法要をご縁として、私自身が仏さまのみ教えを聞かせていただくのです。

「なるべく生きている限りは法事をおつとめする」

そのくらいの気持ちでもよいのではないでしょうか。

私が仏法を聞かせていただく尊いご縁なのですから。