「つつしむ」

地球規模での感染症蔓延による影響が

計り知れない今日

新型ウイルスの猛威は

これからの世界の仕組みを

大きく変えてしまうのではないかと思われるような勢いで

日々拡がっています。

 

人々は目には見えないウイルスの脅威に怯え

誰もが「目の前の人は感染しているのではないか」といった

疑心暗鬼に陥っています。

 

そのような中にあって

火力(武器)を用いない静かな戦いが続く中

その最前線で戦う医療従事者の方々は

 

感染の恐怖と戦いながら

懸命に努力しておられます。

感染を抑制するためには

人と人との間を生きる人間が

人との接触を

最大限控えなくてはならない

この異常な事態に

私たちはいったい何を思えばよいでしょうか。

 

地球温暖化

貧困の問題

いろいろな問題が顕在化してきた今日

今まさに

新たなウイルスの出現によって

世界が

社会構造が

大きく転換することを

余儀なくさせられる時期なのかもしれません。

 

そのような意味で

新たな将来への展望を生み出すために

多くの犠牲と苦しみを伴いながら

世界は動いているのかもしれません。

 

今そのまっただ中で

私には何ができるのか

実践できることは何なのか。

 

改めて

「つつしむ」という言葉に立ち返りながら、

自問自答する日々です。

 

み仏の光をあおぎ

常にわが身をかえりみて

感謝のうちに励みます

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。