それは、なぜなのでしょうか。
一言でいうと、現代人はなぜ未だに迷信に弱いのでしょうか。
このことを考えていく場合、ひとつの方法として、その逆を考える見方があります。
それは、現代人はいったいどのようなことに強いのか、何を得意にしているのかを考えるあり方です。
そこで考えてみますと、現代人は今日の世界を動かしている根源の問題に強いことが知られます。
第一は国際化。
第二は情報化。
第三は技術化・社会化の問題です。
この三点こそが、現代をよりよく生きるためには、強くなくてはならない事柄だからです。
現代は一つの国の力では、もはや繁栄を期待することは出来ません。
世界中の国々と関係しあって、はじめて自分達の国が発展していくことになります。
そうしますと、国際化ということが非常に重要な問題になってきます。
そしてこの国際化ということが、他の国々と正しく対応できることだとしますと、国際化は同時に情報化ということを抜きにしては考えられなくなります。
世界の情報をいかに正しく多く早く集めて、それを分析し、今の世界の状態を見つめ判断していくか。
自分自身がどのような状態にあって、どの方向に国が向かおうとしているか。
世界が動いている方向は…、といった問題を正しく把捉することが、今求められているのだといえます。
そうしますと、この国際化と情報化に対応できることが現代人にとって必要不可欠のことになります。
そして、あらゆる技術を駆使して、現代という社会の流れによくついていける能力、現代社会の中で最先端を生き抜くことが出来る力が、当然人々に求められることになります。
したがって、人々は国際化と情報化ということを背景にして、現代社会に対応していく技術力を磨くことに意を注いでいるので、これらの面には十分に長けているといえるのです。