現代ではほぼ全てといってもよいぐらい火葬がほとんどですが、数十年前まではまだまだ土葬も多くありました。
また墓地の形態も昨今の納骨堂の普及に伴い、お墓から納骨堂にお骨を移すといった場面も増えてまいりました。
その際に改めてお墓の中を確認してみると、確かめようのないお骨や、また昔土葬した場所を掘り起こし、土と混ざり無造作に壺に入れてあって誰のお骨なのかすら分からないなどといったケースやその処置についての相談をよく聞くようになりました。
お墓を建立したその当時のことを知る方がいらっしゃればその方にお話を伺うのが一番よいのでしょうが、なかなかそれも難しいことですし、お骨がある以上やはり気になるのが人間の心情でしょう。
納骨がされてあるということはやはり当家にとってご縁のある方であったでしょうし、自分たちが知らないからといって無下にしてしまうのもそれは寂しいことです。
可能であればそのまま納骨し、全ての命が繋がって今この私の存在があることを確かめさせていただくご縁に結ぶことが大切な心がけでありましょう。
またこれらのような納骨の問題から自分たちの身の回りに何か災いが起こらないか不安に感じるという方もおられますが、そんなことは決してありませんのでどうぞ心配をなさらないようにしてください。