宗教の異なる知人が亡くなった場合、通夜・葬儀での作法はどうすればいいですか。

通夜・葬儀は、故人の死を縁として後に残った遺族、縁者が故人の死を悼み、その遺徳を偲ばずにはおられないという心情から行われる儀式であります。

「死を悼み、遺徳を偲ぶ」ことは、自らの信仰と切り離して考えることはできません。たとえ故人が無宗教であっても、また他の宗教を信仰していても、私自身が故人を偲ぶ場合は、私自身の宗教観でしか偲ぶことはできないと思います。

故人の死を悼み、遺徳を偲び、その一生涯の人生の歩みを振り返りながら、故人がその身を通して命がけでまさに今、無常の理をお示し下さっておられることを他人事ではない自分のこととしてしみじみと受け止めさせて頂くことが大切なことだと思います。

ですから宗教の異なる知人が亡くなった場合でも、通夜・葬儀で行う作法は自分自身が信仰する宗教の作法で行い、しみじみと哀悼の意を表すことが重要なことではないかと思うことです。