仏事や礼拝の時に欠かせないのが「念珠(ねんじゅ)」です。
数珠(じゅず)とも言いますが、浄土真宗では念珠という言い方を用います。
念珠の使われ方は宗派によってまちまちですが、浄土真宗では礼拝の法具として用います。
大きく分けて二連珠(二重にして用いる)と短念珠(一般的な一重で用いる)があります。
扱い方としては、基本的には左手に持ち、合掌の時には合掌の手にかけて礼拝を行います。
房は上に向けたりせず、常に下にたらした状態で持ちます。
念珠には、珠の材質や大きさ、房や紐の色等が異なる様々な物があり、京都にはお念珠の専門店があるくらいです。
お好みや服装に合わせてお求めになるのもいいでしょう。
お気に入りのお念珠を持つとお寺参りも楽しみになってくるものです。
念珠は大切な法具です。
直接畳や床の上に置いたり、投げたりしないようにしましょう。
また、お参り先で貸し借りをしたりすることが無いようにMy念珠を持ちたいものです。
なお、珠の数は『数珠功徳経』というお経の中に、百八個を標準として、多いものは千八十個、少ないほうは五十四個、二十七個、十四個という記述があるようですが、短念珠については珠の大きさによっていろいろです。
あなたのお手持ちのお念珠の珠は、いくつになってますか?
(参考文献)
1)『仏事のイロハ』末本弘然著(本願寺出版社)
2)『門徒もの知り帳(上・下)』野々村智剣著(法蔵館)
3)『真宗事物の解説』西原芳俊著(ピタカ)