ワクチンについて

新型コロナウイルス感染症が日本においても拡大している状況の中で、賛否両論はありましたが、東京オリンピック・パラリンピックが開催されました。水泳の池江璃花子選手は大会前に白血病になり、治療・療養のため今回のオリンピックには間に合わないだろうと本人も思っておられたようですが、1年延びたことで奇跡的にオリンピックに間に合い参加することができました。一方でその1年延期の為に、残念ながら参加できなかった選手もいたことも事実です。

また、大会に参加する直前にコロナの陽性になって参加できなかった選手や、大会中に陽性になり参加できなくなった選手もいたようです。大会の為にこれまで様々な努力をして準備してこられたその選手の皆さんの気持ちを慮るとなんともいいようがありません。

無観客の中での大会とはなりましたが、地元での開催とあって日本の選手の皆さんは、それぞれに熱いおもいを胸に頑張っておられました。一生懸命に競技する選手の皆さんの姿を拝見し、こちらが元気をいただいたような気がすることです。

開催に伴い、世界各国の選手・スタッフ・報道陣等多くの方々が、来日されました。大会に携わってくださったボランティアの方々・スタッフの方々の支えがあってなんとか開催をすることができたことと思います。炎天下の中、一生懸命に支えて下さったボランティアの方々・スタッフの方々にただただ頭が下がるおもいです。この新型コロナウイルス感染症拡大の中でオリンピック・パラリンピックが開催されたという事実についてはあともって評価・批判の両面で分析されることと思います。

今、まさに都道府県の各自治体において新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいます。医療従事者・高齢の方々・基礎疾患のある方々等の接種はだいぶ進んだようですが、これからは十代、二十代の若年層の接種が重要になってきます。

つい先日、高校生・中学生のわが子にもワクチン接種の案内が届きました。これから接種予定です。デルタ株に置き換わり、これまでよりも感染がさらに拡大していく中で、万が一かかったとしても重症化を防げる効果をもつワクチンの接種は急ぐべきだと思います。

しかしながら、新型コロナウイルスに対する初めてのワクチン接種ということもあり、長い年月をかけてのデータの蓄積がないことから将来的にどのような反応がでるのだろうかという不安もあります。また特に若い世代はワクチン接種による副反応も強く出るという情報も不安な要素ではあります。しかしながら、もしかかった場合の重症化を防ぐメリットと接種せずに感染した場合のデメリットのことを考えると、やはり接種すべきなのかなと思います。

今、日本国内では副反応の薄い日本製のワクチンが開発中で臨床試験が繰り返されているとテレビ等で報道されていました。一日も早く、このワクチンが完成して安心して接種できる日が来ることを願わずにはいられません。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。