先日、長男が誕生しました。
初めての子供でした。
10ヶ月もの間、母の胎内で育ち、産みの苦しみを経てはじめて生まれてくる命。
まだ生まれて間もない、生命のかたまりのような我が子を抱き上げると、想像以上にズッシリと重く、感慨深くいのちの重さを実感いたしました。
一方、最近の新聞やテレビでの数々の報道をみると、いのちが重いどころか、軽くなっているのではないか、そう思わされるような事件等がとても多い気がします。
物欲に溺れ、形ばかりを追い求める現代。
いつの間にか我がいのちの生かされて生きる不思議を思い、恵みや慈しみに感謝する心を全く喪失してしまいました。
お互いの命のつながり、縁というものがどこかバッサリと断ち切られてしまい、結果「いのち」が軽くなっているのではないでしょうか。
「ありがとう」「おかげさま」「もったいない」いつの間にか聞こえなくなった言葉です。
たった一言でも、心をこめて言えたなら。
自分勝手な自分だからこそ、心がけたいものです。