新年2007年を迎えたと思ったらあっという間に1ヶ月が過ぎ、2月に入りました。
小さい頃、近所のおじさん・おばさんがよく、「時が経つのは早いなあ」と言っていました。
当時はそんなに感じなかったことですが、最近は特に時の流れの早さを感じるようになってきました。
その近所のおじさん・おばさんが新年を迎えてすぐ1人、2人とたて続けにお亡くなりになられるということがありました。
通夜・葬儀に参列され、他の皆さんといろいろとしゃべっておられたその方も、まさか数日後には自分の葬儀が行われていることになろうとは…、予想だにされなかったことと思われます。
小さい頃から、学校の行き帰りなどに会うと、必ず「今から学校ね」「今帰ったの」といつも微笑みながら優しい言葉をかけてくださり、可愛がって下さった方々との別れに接すると、改めて人生無常の理と時の経過がしみじみと感じられることです。
昔からお寺の法要等によくお参りされている方は、たいがい自分の座る場所を決めておられるようで、お参りに来られるとその「指定席」に着かれます。
そして、その場所でご講師のお話を聞きながら笑ったり・泣いたり・うなずいたりしておられます。
ところが、その指定席も最近は空席が目立ってきました。
人は去っても、その方の残した微笑みはいつまでも心に残っています。
また、人は去ってもその方が残された言葉は残っています。
『前(さき)に生まれんものは後(のち)を導き、後(のち)に生まれんひとは前(さき)を訪(とぶら)へ』の言葉を味わうと共に、先に浄土へ往生されて行かれた方々の後姿を訪ねながら、念仏申させていただく日々です。