1月末から2月上旬にかけて鹿児島教区内の僧侶、御門徒、添乗員合わせて36名でインドに行きました。
バンコクを経由し、インドに着きました。
インドでは毎日、長時間のバスに揺られながら私たち一行はお釈迦様の生誕の地であるルンビニ、涅槃の地クシナガラ、お悟りを開かれたブッタガヤ、初めて仏さまの教えを説かれたサールナートの四大仏跡をはじめ、祇園精舎跡、王舎城跡、竹林精舎、霊鷲山、ナーランダー仏教大学跡など、仏教に深く関わる場所やジャイナ教の寺院、ヒンドゥー教の寺院、有名なタージ・マハールなどを訪れました。
私にとっては初めてのインドでしたが、「百聞は一見にしかず」と言われる通り、初めて自分の目で見る仏跡、インドの文化、建物に新鮮さと感動を覚えました。
2500年以上前のことを思いますと、今のようにバスや電車、飛行機もない時代に、お釈迦様は何日もかけてご自分の足で歩かれながら、各地で人々に説法をされたのだと思うと、大変なご苦労であり、一方私たちがバスや電車で参拝出来るのは大変幸せなことであると感じさせられました。
またインドは、現在IT企業の発達によって著しい経済発展をしています。
おそらく20年後には日本を追い越すとも言われていますが、場所によってはまだまだ物乞いをしなければ生活できない人、あるいは道路や衛生環境、電気等が未発達な所も多くあります。
そう考えますと私たちの今回の旅行は、インドの人々の目には、綺麗なホテルに宿泊し、良いバスに乗り、観光用の特別列車にも乗れる「贅沢な旅行」だと映るではないでしょうか。
日本は今「格差社会」といわれますが、インドや各アジアの地域を見れば、学校に行けない子どもたち、病院もいけない人々が数多くいます。
今回の旅行はお釈迦様のご苦労を偲ぶだけでなく、私にとっていかに幸せな環境にいるかを改めて知らされた旅行であり、この経験を私の僧侶としてのこれからの生き方、活動に少しでも活かしていければと思います。