お線香は立てるの?寝せるの?

お香は本来、体臭などを抑え心身共に落ち着かせていただき仏様にお参りするために用いられてきました。

また、隅々まで香りが行き渡ることから、阿弥陀様の分け隔て無く注いでくださるお慈悲の心を表すとも言われ、仏様にお供えする供物の一つとして用いられてきました。

本来、抹香(粉状のお香)を用いたり、伽羅や沈香、白檀などの香木を燃やして香りを出していましたが、値段が高いことから、やがて持ちが良くて手頃な値段の線香が江戸時代になって考案されたようです。

本願寺の常香盤(開門から閉門時まで常にお香が焚かれている香炉) は抹香をジグザグ状において燃やしています。

したがって、後からできた線香も抹香に習って寝かせて燃やすのがお香本来の焚き方といえるようです。

第一立てて燃やすと火事の原因にもなりかねません。

くれぐれもお気を付けください。