『いっさいに対して私は初心でありたい』

物事に慣れると言うことはいい面もあれば悪い面もあります。

車の運転に慣れる、包丁の使い方に慣れる、自分が使うものに慣れ親しむということは大事です。

しかし、刃物は慣れたということでぞんざいに扱うとけがのもとだと思います。

また車の運転も慣れたということで慎重さを欠くと重大な結果を生むと思います。

私は車の免許を取ってから、三、四年のちに追突事故を起こしたことがあります。

その時の反省ですが、やはり車間距離をとると言う基本を忘れていたと思います。

車の運転は特に初心、基本を忘れると重大な事故につながると思います。

何年運転しても初心を忘れないベテラン運転手に成りたいものです。

うぬぼれが

木の上からポタンと落ちた

落ちたうぬぼれは

いつの間にか

また木の上に登っている

と詩っているのは念仏詩人の榎本栄一さんです。

いつでもうぬぼれて傲慢になってしまうのが私です。

「人は、あがりあがりて、おちばをしらぬなり。

ただ、つつしみて、不断、

そらおそろしきことと、毎事に付けて、心をもつべき」

の由、仰せられ候う。

と蓮如上人は戒めています。

自分は振込詐欺には騙されないと思っている人が、案外、振込詐欺に騙されやすいと言います。

騙されるかもしれないという注意が無いからです。

自分に自信を持つのもいいですが、傲慢になったり、有頂天になるのもわたしです。

そんな私を阿弥陀如来の光明は照らし続けます。

罪悪深重、煩悩熾盛の私ですと謙虚に生きていきたいものです。