イギリスを代表する世界的女優と言えば、オードリー・ヘプバーンさんです。
私などは、親子二代、今だに正調?なファンであります。
その彼女、1989年女優としては円熟期にあたる58歳で突如引退。
その後はなんと、ユニセフ親善大使として活動。
自らを身の危険に晒ながらも、当時戦争状況下にあったソマリアやスーダンなどを足繁く訪問して人々を驚かせました。
それには、次のような理由がありました。
彼女の幼い頃、第二次世界大戦中、ナチスドイツに対するレジスタンス運動に身を投じた叔父や叔母が、目の前で銃殺されました。
また彼女自身、栄養失調で呼吸困難に陥った上に、水腫症から黄疸が出るほどの重症を負いました。
当時は戦時下で、食料事情も悪く満足に治療も施せない状況でした。
そのような中、母親が必死の思い出手に入れたペニシリンのお陰で九死に一生を得るという体験をしました。
また、ユニセフ親善大使を引き受けた理由を後に次のように語っています。
「私自身が、食べ物や医療の援助を受けた子どもの一人だから、ユニセフが子どもにとってどんな存在なのか証言できる」
と。
その彼女の言葉(ことばの葉)です。
「美しい唇のためには、親切な言葉を話すこと。
美しい目のためには、他人の美点を探すこと。
スリムな身体のためには、お腹をすかした人々に食べ物を分け与えること。
歳をとれば君は二つの手を持っていることに気づくだろう。
ひとつは自分自身を助ける手、一つは他人を助ける手を」
親切な言葉とは、優しさです。
その優しさとは、心と心を繋ぐ宝の贈り物にもなります。
美しい目とは、人に安らぎを与えます。
その人の心の働きからにじみ出る眼差しは、どんなにか安らぎを与えてくれることでしょう。
自分を助け、他人を助ける二つの手は、様々なボランティア活動へと繋がっていきます。
彼女のユニセフ親善大使としての活動を通じ、
「心は行いによって初めて見える」
という言葉に、改めて心を熱くするところです。